眼瞼下垂の手術方法に関して述べてきましたが、今回は手術適応について、です。
「手術適応」とは、簡単に言うと「手術をした方が良い状態かどうか」という意味です。
ですから、「手術適応がある」といえば「手術をした方が良い状態」という意味ですし「手術適応がない」といえば「手術をしなくても良い状態」という意味になります。
まぶたが下がっている(眼瞼下垂)という症状で眼科に行くと、まぶたが黒目(瞳孔)にかかっていれば手術適応あり、黒目(瞳孔)にかかっていなければ手術適応なし、といわれることがほとんどです。
でも本当にそうなのでしょうか?
私のような、生死に関わらないけれどQOL(quality of life)を上げる類の手術に関しては、最終的には「手術適応があるか無いかは本人が決める」ことになります。
つまり、本来は本人が生活に困っていれば手術適応あり、になります。
例えば、眼瞼下垂の患者さんの症状は
・まぶたが下がって上の視野が見づらい
・まぶたがなんとなく開けづらい、重い
という自覚症状が出ます。
もっと具体的に言うと、
・自動車の運転中、信号機が見づらい。
・視界全体が暗く、まぶたを上げるととても明るく良く見える。
・いつも他人から「寝ているの?」と聞かれる。
・いつも眠たい。
といった自覚症状がある方が多いですし、まぶたの下がりを補うためにおでこの筋肉を収縮させているのが原因で(代償性眉毛挙上)頭痛や肩こりに悩まされている方もいらっしゃいます。
このような症状が実際あるのに「まぶたが黒目にかかっていないから手術適応はない」といわれて納得できるでしょうか?
少なくとも私は納得できません。
本人が症状がある場合は顕微鏡を使ってしっかりと手術します。
動画はこちら↓

時間:約1時間(両側)
金額:約15000円(1割負担) 約45000円(3割負担)(両側)
リスク:内出血、術後腫脹、再手術
埼玉県 Pelle Salone