下眼瞼内反症とは? 病気の説明と治療について

目もとの美容

まつ毛が眼球に当たることで「目が痛い」「ゴロゴロする」という自覚症状がある状態を一般的には「逆さまつ毛」といいます。

しかし眼科的にしっかりと分類すると、逆さまつ毛もいくつかに分類することができますが、

大きく分けると

に分けることができます。

今回は眼瞼内反症についてお話をさせていただきます。

眼瞼内反

a.眼瞼内反とは?

下まぶたの解剖にも書きましたが、瞼板は吊り橋のように周りの構造物に引っ張られて一定の位置に収まっています。

縦方向は下眼瞼牽引筋腱膜(LER)に、横方向は内眥靭帯、外眥靭帯に引っ張られています。

経年変化で吊り橋が揺れるように、加齢などで筋肉や靭帯が緩むと瞼板が不安定になり、まばたきをした時にまぶたが内側に反ってまつ毛が眼球に当たるようになります。

これを眼瞼内反と言います。

b. 眼瞼内反の治療

手術で治療します。さまざまな術式がありますが、解剖学的に正しいことを考えると、Jones変法とLTSだけで問題ないかと思います。

ⅰ. Jones変法

下まぶたを2cmほど切開し、弛緩したLERを縫い縮める術式です。約20分ほどの手術です。

上まぶたは皮膚がかぶさるため傷あとは隠れます。

下まぶたは皮膚はかぶさりませんが、皮膚のシワに沿って縫えば傷あとも全く目立ちません。

動画をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

退行性下眼瞼内反症 involutional entropion Jones変法 Modified Jones Procedure

この術式はLERを矯正するだけですから、10%の方が再発します。再発した場合は横(内眥靭帯、外眥靭帯)の弛緩を治療するLateral Tarsal Strip(LTS)を使います。

ⅱ. Lateral Tarsal Strip(LTS)

LTSは横(内眥靭帯、外眥靭帯)の弛緩を矯正する術式です。目尻側を15mm程度シワに沿って切開し、外眥靭帯を切断した後に瞼板と骨(正確には骨膜)を縫合します。約20分の手術です。

シワに沿って切開しますので、傷あとも分かりません。下眼瞼内反症の方にJones変法とLTSを施行すると、98%の方は治癒します。

術前後でまぶたのたるみが改善したのが分かると思います。

動画をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

下眼瞼内反症 lower lid entropion 下眼瞼外反症lower lid ectropionに対するLateral Tarsal Strip(LTS)

この手術は、下眼瞼外反症(まぶたが外側に沿ってしまう状態)にも使用することができます。

眼瞼内反症の説明動画はこちら(手術動画は入っていません)。

大人の逆さまつ毛である「下眼瞼内反症」に関しての説明動画です。
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