医療業界は完全に女性社会と言えます。
経営者、医師は男性の方が多いと思いますが、看護師、事務、検査員など医療に関わる全ての職種を含めると人数的には明らかに女性の方が多いです。
ですから機会としては明らかに女性と話す方が多いのですが、本格的に美容の勉強し美容医療に携わりだしてから女性から美容相談を受ける事が多くなりました。
その際に感じることは、「施術を受けたことはあるけど効果が実感できなくて途中で止めた、継続しなかった」という声が多い事です。
効果が実感できなかったという事は「美容クリニックの施術は効果がない」のでしょうか?
それは日本人の「保守的な国民性」がかなり関係しているように思います。
日本は世界から見ても劇的な変化を受け入れられない国民性です。
美容医療の施術は、大きく分けると「外科手術」と「非外科手術」の2つに分ける事ができます。
「外科手術」とは二重手術、眼瞼下垂手術、フェイスリフトなど「針や糸を使って縫う」作業が伴う施術です。
「非外科手術」とはボツリヌス毒素注射やヒアルロン酸注射、レーザーでのシワ取りやシミ取りなど「針や糸を使って縫うことをしない」施術です。
簡単にいうと
「外科手術は変化が大きいけど術後何日か腫れる(ダウンタイムがある)」
「非外科手術は変化が小さいけど術後の腫れがほとんど無い(ダウンタイムが無い)」
ということができます。
そして他の国と比べると、日本は「非外科手術の割合が圧倒的に多い国」のようです。
2018年にISAPS(国際美容外科学会)が出したデータでは、日本での非外科手術の割合は約17%でした。
つまり、ダウンタイムが無いけども施術前後の変化の割合が小さい「非外科手術」を選択している方が多いので、効果が小さいのは当たり前なのです。
しかし、です。
効果が小さいものでも「チリが積もれば山となる」方式で継続することが非常に大事です。
その時にはあまり効果が感じられないものでも、年単位で継続していくと大きな差となって現れてきます。
その大きな差をつけた方々を普段から目の当たりにしている私が言うのだから間違いはないのではないでしょうか。
そして年単位での施術が必要になってくるからこそ、相談できる、信用のおける医師を見つけることが大事だと思います。
そんな医師になることを私は目指しています。